。 会場では,オトフォニクスによって録音された,「頭の周りでマッチ箱が振られる音」「ハチの羽音」といった立体音響音源が披露された。 実際に音を聞くと,いずれも“音源”の前後左右の位置まで特定できそうなほど“立体的”に聞こえるのだ。今回は会場内に設置された5.1chサラウンド環境で再生されていたため,当たり前といえば当たり前なのかもしれないが,本来は2chのヘッドフォン環境での再生されることを前提に作られたものという点に着目してほしい。 以前掲載した「謎惑館」ので,ディレクターの中井 実氏が語っていたように,「ヘッドフォンやイヤフォンの性能を問わない」「ヘッドフォンの片側だけでも──つまり片耳だけで聴いても立体的に聴こえる」「個人差なく,ほとんどの人が立体的に聴こえる」というのが,オトフォニクスのすごいところなのである,rmt。 なお,オトフォニクスの音源は「謎惑館」の公式サイトで聴けるので,興味を持った人は,ヘッドフォンを装着してアクセスしてしてみてほしい。 ここまではサウンドエフェクト関連の話題が中心だったが,次は“ジングル制作編”として,FF11 RMT,北川氏によるBGM制作の実演が行われた。 そのお題は,ニンテンドー3DS用ソフトの起動時に表示されるCAPCOMロゴのアニメーションに合わせた,数秒間のジングルだ。 北川氏は,ステージ上で音楽制作ソフト「Cubase」を起動し,完全に白紙の状態からのジングル制作を開始した。まず,ロゴの動きが「みずみずしい」という点に着目した北川氏は,みずみずしいイメージに合った音色を選択。その音色を使い,キーボードで和音を連続で鳴らしてみると,早くも“らしい”雰囲気のジングルが流れ始めた。 その後も,和音を少しずつ上の音程へ上げていく構成にしたり,同じフレーズを別の音色で重ねたり,低音で迫力を増したり……と手際よくサウンドを加えていく。最後に,CAPCOMロゴが飛び出す瞬間に効果音を合わせて完成。わずか10分ほどの作業で,瞬く間にジングルができ上がると,客席から感嘆の声が上がっていた。 今回の「カプコンサウンドの創り方」の講義は以上で終了。最後は,カプコンの社内コンポーザーで編成されたバンド「ROCK-MEN」のメンバーである北川氏が,「STAGE SELECT」(ロックマン3)の生演奏を披露した。さらに,「ROCK-MEN」が制作したアレンジCD「We are ROCK-MEN!」を争奪してのじゃんけん大会も行われ,本イベントは,大盛況のうちに幕を閉じた
関連トピック記事:
0 件のコメント:
コメントを投稿